従業員への責任
多様な働き方を支援
従業員の多様なライフスタイルに柔軟に対応した、就業形態の多様化に取り組んでいます。その一環として、仕事と家庭の両立支援を目的に育児・介護休職制度の整備は勿論のこと、「短時間勤務制度」「介護・看護休暇制度」の導入などの整備を進めてきました。また、WLB(ワーク・ライフ・バランス)の取組みとして「定時退社日の設定(毎週水曜日と金曜日)」や、コロナ禍での働き方として「時差出勤の推奨」や在宅勤務可能な職種での「在宅勤務の推奨」などに取り組んできましたが、現在は働き方のフレキシビリティを高めることで各職場の生産性向上や、仕事以外の有意義な時間を創出できる「ハイブリッド勤務」に移行し更なるWLBの実現を目指します。
人材の育成
東芝グループ人事ポリシーに則り、「挑戦する人を評価」し「その行動と成果に報いる」ことを基本としています。そのための人材育成制度として、東芝グループで働くうえでの行動や、価値観を身につける「基礎教育」と、あらたな役割に任命された際に必要となるスキルを習得する、「節目研修」、職種や部門で必要とされるスキルを向上させる「職種別教育」を導入しています。また、昨今は契約社員からの正社員採用や経験者採用(東芝グループ内含む)からの入社者も増えているため、キャリア採用向け教育を導入し組織を超えた横の繋がり強化を目指しています。
雇用の確保・維持の取組み
新入社者の定期採用をはじめ、有資格者のキャリア採用や組織内の人員不足を補うため有期社員の採用を不定期に行っています。また、グループ内従業員の受入も行っており、多様な背景を持つ従業員を個の能力・専門性・技能・技量を適正に評価し処遇しています。障がい者雇用の状況は、2025年3月末時点で12名を雇用し法定雇用率の2.50%を超える3.35%となっています。なお、障がい者及び全従業員の人数も採用や退職等で常に変動するため、法定雇用率の基準値維持に向け、採用活動も絶えず続けています。
| 2022年 | 2023年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 3.04% | 2.64% | 3.35% |
従業員の安全管理
従業員の安全と健康を経営の最重要課題の一つに掲げ、労働安全衛生マネジメントシステムを機軸とした働く人全てが、安心・安全な職場づくりに努めています。
特に「安全の自分ゴト化の深耕」を目標に掲げ、安全健康活動を「自分ゴト」と捉え、自ら進んで安全活動に取り組み、安全管理水準の向上を目的とした施策の展開を進めています。
また、安全文化診断の実施による安全醸成度と現状のギャップを可視化するとともに、従業員との対話会を通じて一人ひとりの安全意識のモチベーションと、従業員エンゲージメントの向上に向けた実効性のあるアクションプランに取り組んで行きます。
健康管理の取組み
従業員の心身の健康づくりを目的に、従来からの取り組みである個人の視点からのセルフケアや生活習慣改善の継続的な施策の推進と、今後は組織の視点からの気づきにも注目し、集団のエンゲージメント向上と個人のコンディション(心身健康)の維持向上により、組織全体のパフォーマンス向上につながる取り組みを推進していきます。
主な安全健康向上施策の展開
- 安全健康活動の意識高揚(導入事業所・工事現場パトロールの実施、危険体感VR教育実施)
- 安全教育の実施(法定教育、各種講習、教育・訓練の実施による力量確保)
- 安全文化診断実施による安全醸成度と現状のギャップの可視化
- リスクアセスメントの継続的改善(類似災害防止のためのリスクアセスメント実施漏れ防止)
- 健康支援ツール Pep Up運用開始(各種イベントとの開催)
- 健康管理業務支援対象外拠点の管理体制整備

