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環境分析、材料分析、作業環境測定

環境分析

大気

煙突、スクラバーなどの局所排気設備やボイラー、焼却炉などのばい煙発生施設から排出される排ガス測定や大気環境における大気分析に対応します。

排ガス測定

大気汚染防止法で規制される、工場のボイラーや廃棄物焼却炉の排ガス測定、事業場のばい煙発生施設から排出される大気汚染物質等を測定いたします。
ばいじん、窒素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素などの一般的項目のほか、重金属類、およびダイオキシン類の分析まで、幅広い分野に対応いたします。

写真:排ガス採取
排ガス採取
写真:排ガス測定
排ガス測定

水質(排水、河川水、地下水)

排水

公共用水域(河川、湖沼、海域)や下水道へ排出される排出水は、環境保全の為に水質汚濁防止法、下水道法により水質の基準が定められています。
当社は、お客様のニーズにあった分析から結果報告まで迅速な対応を行っております。

地下水

土壌・地下水中に含まれる揮発性有機化合物・重金属類などを対象とし、土壌汚染対策法や各自治体による条例等に基づいた分析を行います。当社では揮発性有機化合物や重金属類に係る分析に関する豊富な知識と経験を有するスタッフが、地下水のモニタリングを始め、お客様の目的に応じた分析データを迅速に提供いたします。

土壌

土壌分析

平成14年に制定された土壌汚染対策法は、(1)新たな土壌汚染の発生を未然に防止すること、(2)適時適切に土壌汚染の状況を把握すること、(3)土壌汚染による人の健康被害を防止すること、の3つに大別されます。指定調査機関であり環境計量証明事業所でもある当社は、豊富な経験に基づいた知見や技術を基に、調査から自社ラボでの公定法による分析(溶出試験、含有量試験)まで速やかに実施します。

【関連リンク】

建設発生土分析

建設工事に伴い発生する土砂等(「建設発生土」)の埋立て処分、盛り土やたい積等を行う場合には、受入地の土壌汚染防止のため、各自治体により建設発生土の受入基準が設定されています。
そのため建設発生土の分析は、受入れ先ごとに異なった対応が求められます。
当社では、それぞれの様式に対応したサンプリングから報告書の発行までを行っております。

写真:土壌分析
土壌分析

ダイオキシン類

ダイオキシン類について、調査計画、サンプリングを行います。

作業環境測定

屋内作業場等において有害な物質を取り扱う業務は(有機溶剤や特定化学物質を扱う業務、または粉塵が発生する業務)、その作業環境中に有害な物質がどの程度存在し、また作業者がどの程度さらされているのかを把握しなければなりません。定期的な作業環境測定により、職場の作業環境改善、及び安心した職場作りにご協力いたします。また廃棄物焼却炉の解体に伴うダイオキシン類分析も対応いたします。

写真:作業環境測定(1)
写真:作業環境測定(2)

RCF(定性)

RCFとはリフラクトリーセラミックファイバーの略であり、アルミナとシリカを主成分とした人造鉱物繊維の総称で、アルミナが30〜60%、シリカが40〜60%含有している繊維です。
無機繊維で1,000℃以上の高温域でも使用できるため、耐火材・断熱材として広く使用されていますが、繊維径が比較的細いことから発癌性が疑われています。
当社では、RCFの定性測定に対応します。

写真:偏光顕微鏡でのRCF繊維
偏光顕微鏡でのRCF繊維

シックハウス・自動車内装材VOC

建築物の高気密化と、化学物質を放散する内装材の使用による室内空気中の化学物質汚染の影響で、居住者に様々な健康障害が発生し、2000年代初頭この問題に関心が高まりました。
学校におけるシックハウス症候群も問題とされており、教室内の空気が化学物質により汚染され、その結果生徒などが体調不良を訴える事例もあります(シックスクール症候群)。
このような症状を発生させる化学物質の測定に対応いたします。
また、同様の症状を起こすリスクとして、自動車メーカー各社は、自動車の車内環境におけるVOC発生量について問題視するようになり、2007年度から販売される新型自動車を対象に、 自動車内装材におけるVOC発生量の低減を図っていく事を明らかにしました。
各自動車メーカーの自動車内装材VOCに対応し、分析いたします。

写真:アクティブ法によるサンプリング例
アクティブ法によるサンプリング例
写真:自動車内装材に対し加熱脱着GCMS測定
自動車内装材に対し加熱脱着GCMS測定

材料分析

近年、厳格な検査や品質管理が求められており、管理外の微少な異物や色の差などがクレームとして上がって来ます。
それらの問題を解決するために、異物・製品成分・添加剤など様々な成分について分析・解析いたします。
また、大気中の有害物質、腐食原因物質など不具合に起因する事象の分析も可能です。
その他に、皮膜について、シリコーンについてなど、お問い合わせ頂ければ、ご提案いたします。

RoHS分析

RoHS10とは、欧州RoHS指令(2006年7月)環境負荷物質6物質と、RoHS2.0指令で規制に追加された4物質の合計10物質のことをいいます。
近年、電子・電子機器やその付属製品中に使用されている塩素及び臭素などのハロゲン元素を含む難燃剤、PFOS含む環境汚染成分(ハロゲン物質)が問題となっております。
IECに準拠した分析方法で結果をご提供いたします。

種別 対象物質 分析方法 閾値
重金属類 Pb:鉛 IEC62321-4
(ICP-OES)
1000ppm
Cd:カドミウム 100ppm
Cr(Y):六価クロム IEC62321-7
(UV/VIS)
1000ppm
Hg:水銀 IEC62321-5
(AAS)
1000ppm
臭素系難燃剤 PBBs IEC62321-6
(GC/MS)
1000ppm
PBDEs 1000ppm
フタル酸エステル類 DBP:フタル酸ジブチル IEC62321-8
(GC/MS)
1000ppm
DIBP:フタル酸ジイソブチル 1000ppm
BBP:フタル酸ブチルベンジル 1000ppm
DEHP:フタル酸ビス-2-エチルヘキシル 1000ppm
ハロゲン F-:フッ素 IEC62321-3
(燃焼-IC)
なし(要相談)
Cl-:塩素 900ppm
Br-:臭素 900ppm
I-:ヨウ素 なし(要相談)

REACH規制

REACH規制では、EU(欧州連合)内で化学物質を年間1t以上の製造や輸入がある事業者は、化学物質の登録を欧州化学品庁(ECHA)に行う必要があります。また化学物質そのものや調剤に含まれている化学物質については、登録を行わなくてはなりません。成形品の場合は意図的に放出している物質がある場合や、成形品中に高懸念物質(SVHC)の含有量が0.1%を超える場合で、年間取り扱い量が1tを超える場合にも、届出が必要になります。
登録されていない化学物質はEU域内での使用が不可となり、さらに化学物質を使用できなくなったり、使用に規制がかかったり、企業は影響を受けることになります。  当社では成型品中の化学物質のSVHCの測定をお受けいたします。

図:RoHS分析
写真:蛍光X線
写真:IAMS

燃焼性試験 (自動車内装材)

水平に置いた試料(100×350mm)の下方からガスの炎を約15秒間当てた後、炎が燃え移る速度などを観察、測定する試験です。
装置:スガ試験機(株)

規格 適用国 サンプルコンディショニング ラボ環境
基本要求 - 23±2°C/50±5%RHで24時間以上、
168時間以内放置
20±5°C/50±5%RH
FMVSS 302 米国 21°C/50%RHで24時間以上放置
(16-26°C/50-60%RH)
21°C/50%RH
(16-26°C/50-60%RH)
ASTM D5132 米国 23±2°C/50±5%RHで24時間以上放置 15~35°C/45~75%RH
ISO 3795 欧州 23±2°C/50±5%RHで24時間以上で
7日間以内放置
23±2/50±5%RH
GB8410 中国 23±2°C/50±5%RHで24時間以上で
7日間以内放置
規定なし

※上記規格以外にも各自動車メーカー様の規格・条件にて試験の対応が可能です。

写真:MVSS燃焼性試験機
MVSS燃焼性試験機
写真:サンプルコンディショニング用恒温恒湿器
サンプルコンディショニング用恒温恒湿器

アスベスト

石綿は1970年〜1990年にかけて大量に使用され、その多くは建材として建築物に使用されました。石綿含有製品のうち建材、摩擦材及び接着剤については、既に製造、使用が禁止されています。2006年9月から「石綿障害予防規則」が改正され、関係労働者の健康障害防止対策の充実が図られ、対策の実効を推進するため、建築物の所有者、管理者にも一定の措置が求められ、建材や環境中の石綿分析が不可欠となっています。
2008年2月から3項目が追加され、現在では6項目(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライト)の分析が必要になりました。当社では、アスベストが含まれているかすぐに調査したい、解体する建屋の建材にアスベストが含まれているか知りたい、作業場の空気中にアスベストが飛散しているか調べたい、新規に追加された3項目のみ追加測定したい等、ご要望にお応えします。

写真:偏光顕微鏡、実体顕微鏡
偏光顕微鏡、実体顕微鏡
写真:X線回折装置(XRD)
X線回折装置(XRD)

アスベストの分析(定性・定量)

クリソタイル

3種類の中では人体への有害性が一番低い

写真:クリソタイル(1)
写真:クリソタイル(2)

アモサイト

3種類の中では人体への有害性が2番目に強い

写真:アモサイト(1)
写真:アモサイト(2)

クロシドライト

3種類の中では人体への有害性が最も高い

写真:クロシドライト(1)
写真:クロシドライト(2)
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