資源有効活用

再資源化の取り組み

 環境省が推進する資源循環型社会を実現するためには、再資源化への継続的な取り組みが重要となります。
 当社における使用済み製品の再資源化率の推移を図1に示します。リサイクル技術の改善により2014 年度まで着実に向上した再資源化率は、その後90% 程度で安定して推移しています。
 しかし今後は、ミックスプラスチック等の低品位資源の需要低迷や、太陽電池モジュール、二次電池モジュール、炭素繊維強化プラスチック等の処理困難物の増加が再資源化率を押し下げる要因になることが懸念されます。
 当社では、廃棄製品に適したリサイクル技術の高度化、処理困難物等のリサイクル・リユース技術の開発、そしてリユース対象の拡大により、廃棄物の再資源化に向けた取り組みを進めています。

図1 使用済み製品の再資源化率の年度推移

図1 使用済み製品の再資源化率の年度推移

プラスチックの選別による資源価値向上への取り組み

 冷蔵庫や洗濯機等のリサイクル処理工程では、前処理として手作業により主な再資源部材を回収した後に、破砕処理を行います。破砕処理後は、金属やプラスチックを材質の違いにより分別して再資源として回収します。プラスチックは、PP(ポリプロピレン)PS(ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合体)等のプラスチック混合物(ミックスプラスチック)として回収されます。

 ミックスプラスチックは、これまで中国が再資源材料として大量に輸入していました。しかし、昨年国門利剣(ナショナルソード)の環境政策を強化し、輸入を大幅に制限したため、ミックスプラスチックの需要が低迷し廃棄物となる懸念が生じました。

 当社はこの状況に対応するため、ミックスプラスチックから資源価値の高いPP、PS、ABSを選別回収する、比重選別技術等を用いたプラスチックの選別システムを18年度に導入し、資源価値向上の取組を進めます。

図2 プラスチック選別処理工程の概略

図2 プラスチック選別処理工程の概略

太陽電池/二次電池モジュールのリユースへの取り組み

 再生可能エネルギーの一つである太陽光発電施設を構成する太陽電池モジュールは、将来大量に廃棄されることが予想されています。当社は、廃棄されたモジュールを資源としてリサイクルする取り組みに加え、発電用にリユースする取り組みを開始しています。これには、廃棄されたモジュールの性能評価が不可欠な技術となります。当社が開発した診断システムにより選別されたリユース可能なモジュールは、再度発電施設や発電機器として製品化しています。写真1は、リユース太陽電池と同様に選定されたリユース二次電池を組み合わせた発電・蓄電施設の一例で、資源の有効活用を進めています。

写真1 リユース太陽電池、二次電池の有効活用例
写真1 リユース太陽電池、
二次電池の有効活用例

燃料改質器の副資材リユース

 リユースは本来の商品が持っている機能をそのまま利用するため、材料としてリサイクルするよりも資源を有効に利用でき、資源循環の観点から好ましい方法です。一方、製品の一部にリユース部品を使用することは、品質保証の難しさや、製品によっては顧客イメージが悪い等の観点から、適用できる製品は限られます。
 当社はこれらの制約が少ない副資材のリユースに注目しました。燃料電池システムの燃料改質器において搬送時に使用され設置時に取り外される閉止プラグおよびパレット(副資材)をリユース品としてメーカに提供し、資源を有効に活用しています。

写真2 燃料改質器の副資材
写真2 燃料改質器の副資材

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