2022年度版
従業員への責任
多様な働き方を支援
従業員の多様なライフスタイルに柔軟に対応した、就業形態の多様化に取り組んでいます。その一環として、仕事と家庭の両立支援を目的に育児・介護休職制度の整備は勿論のこと、「短時間勤務制度」「介護・看護休暇制度」の導入などの整備を進めてきました。また、WLBの取組みとして「定時退社日の設定(毎週水曜日と金曜日)」や、コロナ禍での働き方として「時差出勤の推奨」や在宅勤務可能な職種での「在宅勤務の推奨」などに取り組んでいます。
人材の育成
東芝グループ人事ポリシーに則り、「挑戦する人を評価」し「その行動と成果に報いる」ことを基本としています。そのための人材育成制度として、東芝グループで働くうえでの行動や、価値観を身につける「基礎教育」と、あらたな役割に任命された際に必要となるスキルを習得する、「節目研修」、職種や部門で必要とされるスキルを向上させる「職種別教育」を導入しています。
雇用の確保・維持の取組み
新入社者の定期採用をはじめ、有資格者のキャリア採用や組織内の人員不足を補うため有期社員の採用を不定期に行っています。また、グループ内従業員の受入も行っており、多様な背景を持つ従業員を個の能力・専門性・技能・技量を適正に評価し処遇しています。障がい者雇用の状況は、2021年6月末時点で7名を雇用し法定雇用率の2.30%を超える2.34%となっています。直近の2022年6月末時点でも4.19%となっています。
2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|
2.68% | 2.31% | 2.34% |
従業員の安全管理
従業員の安全と健康の確保を経営の最重要課題の一つに掲げて、品質・環境・労働安全健康基本方針に基づき、2020年8月にISO45001認証を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムを機軸とした働く人全ての安全で健康に働くことのできる職場づくりに努めています。
2021年度は、上期は無災害(650日連続無災害)を達成しましたが、下期に重大事故を含む4件の災害・事故が発生してしまいました。これにともなう重大事故の再発防止対策および各種の緊急安全対策について、全社一丸となって全力で取り組みあらためて安全第一で事業活動を行うことを再確認しました。また、重大災害が発生した10月6日を『(TESC)安全の日』に制定し、重大災害を二度と発生させない決意と安全意識を向上させるための取り組みを推進しました。
2022年度は、より一層真剣に安全活動に取り組んでいく決意とともに、全員の安全の意識を高め安全行動に変革をもたらす取り組みを推進していきます。
健康管理の取組み
2021年度の主な健康管理活動として、新型コロナウイルス感染症予防対策に継続して取組みました。新型コロナウイルスワクチンの職域接種は、希望する従業員とその家族を含めて実施しました。また、感染者および濃厚接触者の定義と出社基準を明確にし職場での集団感染予防を徹底しました。また、事務所、会議室、休憩室等で3密となりやすい場所にCO2濃度測定器を88個設置し、3密の回避を推進しました。
夏場の暑熱対策として、全拠点の屋外作業従事者を対象に暑熱対策グッズ(空調服111着、その他暑熱対策グッズ)、飲料等の購入補助金を支給し熱中症予防に取り組みました。
従業員の健康管理については、医療スタフと連携し各種健康診断の確実な実施とフォローを実施しました。特にメンタルヘルスにおいては、産業医による管理職向けのメンタルヘルス教育の実施、全従業員を対象としたストレスチェックを実施しセルフケアを推進しています。
2022年4月から実施の東芝グループの就業時間中禁煙にあわせ、構内の喫煙所を撤去し構内全面禁煙を推進していきます。
主な安全向上施策の展開
- 道交法改正にともなう社用車運転時のアルコールチェック義務化(アルコールチェッカーの支給)
- 重篤災害につながる高所作業に特化した対策の推進(新規格に適合した墜落制止用器具の支給と規程制定)
- 災害発生の反省を踏まえたリスクアセスメントの展開(重点ポイントに注力したリスクアセスメントの展開実施)
- 転倒災害防止の取り組み(リモート会議等にともなうPC運搬時の転倒防止施策としてPCを運搬用バッグ(計137個)の全社展開(支給))
- 構内道路安全化の推進(本社北地区での受入業務開始、構内通行速度を20Km/以下から10Kmへ見直し、構内道路標識見直し)