資源有効活用

再資源化の取り組み

 将来に向けた資源循環型社会に対応するために、再資源化の継続的な取り組みが重要となります。取組の一環として、当社では廃棄物処理の高度化とリユース・リサイクル技術の革新を進めています。
 図1に当社における使用済み製品の再資源化率の年度推移を示します。リサイクル技術の改善等により、2014年までは着実に再資源率を向上してきました。しかし近年、太陽電池モジュール、リチウム電池、炭素繊維強化プラスチック等の処理困難物の普及や、ブラウン管テレビから薄型テレビへの処理量の移り替わり等により、再資源化率が一時的に低下しました。当社では、廃棄製品に適合したリサイクル技術改善、処理困難物のリサイクル技術開発、リユース・リサイクル技術開発等をそれぞれ推進する事より、資源循環に取り組んでいます。

図1 使用済み製品の再資源化率の年度推移

図1 使用済み製品の再資源化率の年度推移

テレビリサイクルラインの再構築

 薄型テレビの普及率は2007年頃から急激に伸び、近年それらの廃棄が徐々に増加しつつあります。図2は、当社のブラウン管テレビと薄型テレビの処理実績量と処理予想量の推移を示したものです。
 2016年度に薄型テレビの処理量がブラウン管テレビの処理量を上回り、それ以降は薄型テレビの処理が主流となります。
 これまで、当社のテレビリサイクルラインはブラウン管テレビ用に設計され、最適化されてきました。16年度は薄型テレビ処理の最適化を目的として、リサイクルライン再構築を推進しました。

図2 廃棄テレビの処理実績量と処理予想量の推移(当社推定)

図2 廃棄テレビの処理実績量と処理予想量の推移(当社推定)

太陽電池モジュールのリユース・リサイクルに向けた取組

 太陽電池発電設備の廃棄量は2025年に1万トンに達し、それ以降は急速にその廃棄量は増加すると予想されます。環境省の指針(2016年4月)には、それに備えておく事が重要であり、可能な限りのリサイクルが必要であることが示されています。
 一方、太陽電池モジュールのリサイクル技術は現在開発段階であること、太陽電池モジュールの技術開発により廃棄モジュールの資源価値は年々低下している等から、再資源化に向けた太陽電池モジュール処理プロセスを早期に確立しておくことが重要となります。
 当社では、太陽電池モジュールのリユースおよび材料リサイクの一体化推進により、より高い再資源化率(資源の有効利用)を効率よく達成する事を目指しています。図3に当社での使用済太陽電池モジュール処理プロセスの概念図を示します。使用済太陽電池モジュールはモジュール診断システムにより、リユースするかリサイクルするか判断します。リユース可能な物はリプレース用途等で使用したり、中古リチウムイオン電池と組み合わせた発電システムに使用したりすることにより、太陽電池モジュールの寿命となるまで活用します。破損や発電できない物については、含有する資源や有害性を評価して、リサイクル処理方法を決定します。
 資源価値が比較的高い物については分離機器(PVスクラッチャー)により、そうでないものは破砕機(PVクラッシャー)により、それぞれリサイクル処理して、材料リサイクルします。

図3 使用済太陽電池モジュール処理プロセス

図3 使用済太陽電池モジュール処理プロセス

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